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『白銀の王と黒き御子 異世界で僕は愛を知る』

茶柱一号/著 古藤嗣己/イラスト 定価:880円(税込)

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STORY

『白銀の王と黒き御子 異世界で僕は愛を知る』定価:880円(税込)

孤高の神狼王×悲運の被召喚者ーー初めての愛はいま見つけた。

現代日本から突如、異世界に召喚された青年・コウキ。しかし彼を喚んだロマネーシャ国が求めたのは、金髪碧眼の『救国の聖女』。男で黒髪黒眼のコウキの出現は想定外で、酷い扱いを受けることに。そんな中、ロマネーシャと敵対する国・バルデュロイとの戦乱が終結。追われる身となったコウキは運命に抗う術もなくバルデュロイ側に迎え入れられ、今度は『豊穣の御子』として『神狼』の獣人王・エドガーに抱かれてしまう。

著者からみなさまへ

はじめまして、茶柱一号(ちゃばしらいちごう)と申します。読者として楽しんでいたレーベルで、まさか私の好きを全て詰め込んだお話を書かせていただけるとは思っていなかったので、人生は不思議なものだなと改めて感じております。そして、新作の内容は狼獣人の王×異世界へ召喚された日本人。『神狼』という特殊な存在故に孤独を抱え続けてきたエドガーと、現代日本で平凡とは言いがたい人生を送っていたコウキ。二人の出会いと愛、そして彼らを取り巻く人々の絆の物語をお楽しみいただければ幸いです。

初版限定特典

特別番外編「僕らの想いが紡ぐ旋律」より

初版限定 書き下ろしSS
特別番外編「僕らの想いが紡ぐ旋律」より

昼下がりの風は穏やかだった。城の最も高いところを吹き抜ける涼やかな空気の流れにそっと音を乗せてゆく。最初はぱらぱらと通り雨のように。そして、ざあっと夕立のように。曇り空の薄暗さと晴れ間の明るさを交互に想像させるメロディは……。

…続きは初版限定特典で☆


Interview

ホワイトハート初登場&2ヵ月連続刊行記念!
茶柱一号先生 スペシャルインタビュー


茶柱一号先生が『白銀の王と黒き御子』上下巻の2ヵ月連続刊行で、ホワイトハートに初登場です!
このお話を書こうと思ったきっかけを教えてください。

茶柱一号(以下茶柱)私は本当に不憫受けが大好物でして、心が下手をすれば壊れてしまうほどの目にあった受けが最終的には攻めに溺愛。そんなお話ばかりを今までも書いているのです。本作は、攻めが受けに対して最初は嫌悪にも近い感情をいだいており、取り返しのつかない負い目を持つことになる。だが、どんどん受けに惹かれてしまい、自らの過去の罪と向きあい続け、それを受け入れる受けのという新たな切り口はどうかな? と考えていた中でできあがったお話です。

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『白銀の王と黒き御子』はどんなお話ですか?

茶柱主役となる二人は上記で書かせていただいたように出会いは最悪な状況で、しかしそれぞれがこの世界である意味孤独な存在であることを理解し合い、絆を深めていくお話です。

『命の大樹』が世界を支え、『神狼』と『豊穣の御子』と呼ばれる存在が周期的に現れ、衰退する世界を反映と導くということを繰り返す異世界『ラストゥーザ・ベル』。『神狼』であるエドガー、そしてある理由で『豊穣の御子』ではなく『救国の聖女』として日本から召喚されてしまったコウキ。彼らが出会い、そして互いのことを知り、己の立場と己の思いに向き合いながら世界のために、互いのために己に何が出来るのかをこの世界の秘密に触れながら知っていくことになります。

コウキとエドガーを見守り、導き、時には助け助けられる様々なサブキャラクターも大活躍いたしますのでぜひお話の中でお気に入りのキャラクターを見つけていただければ幸いです。

主人公コウキの魅力は?

茶柱非常に心優しく、ですが強い青年です。あまり詳しくなるとネタバレになりすぎるものでここには書きづらいのですが、冒頭からエドガーに出会うまでの間にかなり過酷な環境に置かれてしまっていたこと、そしてエドガーと出会ってからの変化、最後に下巻『白銀の王と黒き御子 神狼と僕は永遠を誓う』(8月5日頃発売予定)で起きるある事件によってコウキのイメージは少しずつ変わってくると思います。しっかりとした知的な思考の青年なのですが、どこか天然で、エドガーを自らの意思で翻弄するような柔軟さも兼ね備えた人物です。

神狼王エドガーの魅力は?

茶柱まずはその特徴的な造形です。獣人など数多の種族が住む異世界『ラストゥーザ・ベル』の中でも二足歩行の狼であるエドガーは『神狼』と呼ばれるただ一人の存在です。白銀の毛皮と澄んだ青い瞳を持つ、巨躯の逞しい狼。本来は不器用ながらも王としてふさわしい威厳や博愛の精神を兼ね備えた人物なのですが……。その特異性故に凄惨な過去を持つことになり、他にもいくつかの理由が重なって、王として非常に有能ではありますが冷酷で戦場となれば自らが先陣を切ってその白銀の毛皮を鮮血に染める残酷さを持ち合わせています。そんなエドガーがコウキと出会い、どのような変化を遂げるのかは物語の中でぜひ見届けていただきたいと思います。

執筆中に筆がのったところ、大変だったところを教えてください。

茶柱エドガーとコウキの初対面のシーンからしばらくの間の物語は、その内容の案配の難しさを強く感じました。嫌悪からの溺愛という流れのバランス、特に嫌悪という部分をどのように取り除いていくか、本当に頭を抱えた部分です。逆に筆がのったところは、二人が互いの想いを確認しあうシーンと、上巻『白銀の王と黒き御子 異世界で僕は愛を知る』のラストシーンです。ここには詳しく書きませんがきっと読んでいただければ、あっここはきっと茶柱がノリノリで書いたんだろうなというのがすぐにおわかりいただけると思います。

気になる下巻『白銀の王と黒き御子 神狼と僕は永遠を誓う』は8月5日頃発売です!
この先どうなるか、見どころをチラリと教えてください。

茶柱とても難しい質問ですね……。あまり、詳しくてもネタバレですので、上巻の終わり方で不安になられる方もおられるかと思うのですが、茶柱の物語はハッピーエンド保証がついております。そこに関してはどうか下巻の最後まで安心してお付き合いいただければ幸いです! また、上巻だけでもサブキャラクターがたくさん出てきておりますが下巻では更にキャラがでてまいります。上巻で名前だけでてくる南にある『ガルムンバ帝国』にも行きますので、そのあたりもぜひ期待しておいていただければと思っております。

最後に、読者の皆さまへメッセージをお願いします。

茶柱初めてムーンライトノベル(投稿サイト「小説家になろう!」のBL小説ページ)で小説を書いて投稿したときは、まさかこのように自分が書いた作品を何本も本の形で世の中へと出すことになるとは夢にも思っておりませんでした。ですが、全ての作品が自分の子どものように今は思えております。今回の新刊も、今までと同じように全力を投入し、自分で読んでも面白いと思えるお話だと自信を持って言える出来になっていると思います。(そのせいでとんでもない分厚さになってしまい、編集の皆様には大変なご迷惑をおかけしてしまったのですが……)。

獣人、体格差、不憫受け、ハイスペック攻め、溺愛、異世界、ファンタジー、そしてBL。これだけではないのですが、もしこの中のワードが一つでもピンと刺さる方には必ず刺さる作品だと自負しておりますのでどうかお手元にお迎えいただき、『白銀の王と黒き御子』の世界に浸っていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました!

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