百合野曜 ゆりの よう		北川ゆり きたがわ ゆり
	押しの弱い性格のせいか、いまいちブレイクできない声優。ラジオ番組などで細々と活躍する。同居する恋人のゆりには振り回されっぱなし。しかし、その声質は素晴らしく、ゆりが惚れ込む実力を持っている。今回、初の「ＢＬノベルゲーム」の仕事の依頼に戸惑うが……。		製薬会社で仕事をバリバリにこなすＯＬ。プライベートではＢＬが大好物の誇り高き“貴腐人”。同居する恋人の曜から、しょっちゅう求婚されるも、名前が百合野ゆり（ゆりのゆり）になるお間抜け感を理由に拒み続けている。

田崎 たざき	沖永 おきなが	赤井 あかい	坂木 さかぎ
ゆりと同じ会社で働く後輩で、あだ名はザキちゃん。ゆりと同じく「ＢＬファン」で、会社でゆりとマニアックなやり取りをかわす。	ゆりが担当している病院に、新任として転勤してきた内科医。腕利きという評判。ゆりのことを気に入り、食事に誘うが……	ＢＬノベルゲーム界では、帝王とも呼ばれる大ベテランの人気声優。もっぱら“攻め役”が専門。声優名は「赤井明太子」	声優の曜が所属する事務所で働く営業マン兼マネージャー。曜がド新人のころから世話をしており、曜は頭が上がらない。

Q1．好きな作家さんは？　大好きな本を教えてください

香月日輪（こうづきひのわ）さん。読んでると元気になります。妖怪アパートに住んでみたい。有栖川有栖（ありすがわありす）さん。作家アリスと火村先生のコンビが好きです。三浦しをんさんのエッセイは笑いこけるので電車の中では読めません。小野不由美（おのふゆみ）さんの「十二国記」はバイブルです。吉原理恵子（よしはらりえこ）さんの作品はツボにはまりまくります。ああ、書ききれない。

Q2．今、ハマっていることはありますか？

ネットで某掲示板を見ること。ハマってから長いです。いろんな人がいるなあ、と見るたびに思います。部屋でひとり、考えこんだり、もらい泣きしたり、笑ったりしています。

Q3．いちばんリラックスするのはどんなとき？

愛猫を撫でくりまわしているときでしょうか。彼はわたしの愛情に、噛みつきとひっかきで応えてくれます（泣）

Q4．好きなことばはありますか？

「可能性」。いま自分がここにこうしていることを考えると、この言葉が浮かびます。

Q5．あこがれている人は誰？

天海祐希（あまみゆうき）さん。女性が惚れる女性だと思います。コミカルなセリフやシーンの、間のとりかたがただ者ではないですね。男性だと松村雄基（まつむらゆうき）さん。昔から好きです。

Q6．好きな映画や音楽は何ですか？

「天使にラブソングを」は見ると元気になります。パート１のほうが好きですね。シスターさんたちが皆個性的でかわいくて面白いです。だんだん歌が上手くなっていくところが、何度見ても（聞いても）いいです。音楽は小田和正（おだかずまさ）さんとスティングが好きです。あの声にハマります。

Q7．小説をかきはじめたきっかけは？

昔はマンガ家志望でしたが、いつの間にか絵より文字を書くようになっていました。初めて書いた小説（もどき）は、その頃大流行して、ハマっていた某少年マンガのパロディでしたね、そういえば。懐かしいです。

Q8．今回の作品で大変だったところは？

いろいろあったような気がしますが、書き終わったとたんにぽろぽろと頭から抜けていきました。そうだ、章タイトルの中に、「朝」とか「真昼」とか、それぞれ時間帯を表す言葉が入っているんですが、貴腐人のほうは夜から朝、ボイスマイスターのほうは朝から夜と時間帯が変化するようにしています。このあたり苦心しました。

Q9．今後、どんな作品を書いてみたいですか？

日常の中に、非日常なものが紛れこむ話が好きです。すぐ隣に「不思議」が存在している、そんな話を書いていきたいですね。

Q10．読者のみなさんへメッセージを

はじめまして、森美紗乃（もりみさの）と申します。この話は、美人で男前な性格の貴腐人あり、押しに弱くて声が甘いボイスマイスターあり、彼が奮闘する作中作のＢＬ（エロ付き）ありと、愛と妄想がてんこ盛りになっています。お手に取っていただけましたら嬉しいです。