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ホワイトハート X文庫 | 今月のおすすめ

岡野麻里安先生の新シリーズがスタート 『恋桜 逢魔刻捜査−ゼロ課FILE−』 恋桜 逢魔刻捜査−ゼロ課FILE− ゼロ課にようこそ 『恋桜 逢魔刻捜査−ゼロ課FILE−』 岡野麻里安/著 高星麻子/イラスト 定価:本体630円(税別)

岡野麻里安先生の新シリーズ『逢魔刻捜査−ゼロ課FILE−』が、イラストレーターに高星麻子先生を迎えてスタートしました。今度の舞台はなんと警視庁。でも主人公の明智遼が所属しているのは、「逢魔刻対策特別課(通称・ゼロ課)」という、知る人ぞ知る組織です。そこで、今回はそんな「ゼロ課」をちょっぴりご案内いたします。

警視庁の秘密兵器? それともただの雑用係!? ゼロ課とは……

 逢魔刻対策特別課(通称・ゼロ課)は、警視庁のなかにある、科学では解決できない事件をあつかう組織。所轄が捜査した後、上がゼロ課案件と判断したものがまわされてくる。それをマスコミや世間にバレないように処理し、「こそ泥の仕業でした」「野良猫の仕業でした。事件性はありません」などという報告書を提出し、円く収めるのがゼロ課の任務である。だが、そうそうゼロ課案件が転がっているわけもなく、普段は逃げたペットの捜索や電話番が主な仕事だ。失策を犯したエリートが左遷されてくることが多いため、他の部署からは公然とバカにされている。そんなゼロ課には個性的なメンバーがそろっていて……。

個性派が勢ぞろい ゼロ課のメンバー
明智遼(あけち りょう)

明智遼(あけち りょう)

 警視庁逢魔刻対策特別課(通称・ゼロ課)の警部。24歳。栗色の髪と透きとおるような白い肌を持つ。同性の上司のセクハラに抵抗したため、ゼロ課に左遷されてしまった。周囲には隠しているが、父親は警視庁のトップである警視総監。どこでも寝られるタイプで張り込みは苦手。

毛利弓彦(もうり ゆみひこ)

毛利弓彦(もうり ゆみひこ)

 公称28歳。ゼロ課には二つの班があるが、その一方の班長を務める遼の上官。銀髪の美青年で、青墨色の瞳の持ち主。仕事に関しては極めて有能だが、性格は陰険で意地悪。しかし、遼のことは気に入っているらしく、ことあるごとにちょっかいを出してくる。猫が苦手。

九院佳夫(くいん よしお)

九院佳夫(くいん よしお)

 ゼロ課の課長で、年齢は「隠したいお年頃」。黒髪黒い瞳のぼーっとした優男で、地下の資料室で昼寝をしていることもしばしば。そのため、他部署からは昼行灯(ひるあんどん)と揶揄されるが、銀ぶち眼鏡をかけると雰囲気が一変する。実家はお寺で、九院自身も僧侶の資格を持つ。

土井瑠璃子(どい るりこ)

土井瑠璃子(どい るりこ)

 26歳。ショートカットの黒髪が似合う、スレンダー美女。有能だが正義感が強く、政治家がらみの事件をもみ消そうとした上司を殴ったため、ゼロ課に左遷された。いい加減な九院課長に苦労しつつも、ゼロ課のもう一人の班長としてがんばっている。歴史ある神社の宮司の娘でもある。

遼の友達? それとも恋人? 謎の私立探偵の正体は?

仰木雪鷹(おうぎ ゆきたか)

 26歳。烏の濡羽色の髪と切れ長の目、異国の王子さまめいた美貌の持ち主で、巣鴨地蔵通に「仰木探偵事務所」を構える私立探偵。実は陰陽師だが、ほとんど依頼がこないので探偵として活動している。クリスマス・イヴに合コンで出会った遼に一目惚れし、現在は友人以上恋人未満の立場で、アプローチ中。遼のことを「姫君」と呼んで、微妙に嫌がられている。

『恋桜 逢魔刻捜査−ゼロ課FILE−』をどうぞお楽しみに!