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ホワイトハート X文庫 | 今月のおすすめ

お待たせしました!鳩かなこ先生の最新作登場です。 帝都万華鏡
=目次=序章:春の麓(ふもと)、第一章:蝶(ちょう)を夢見る、第二章:コノヨノハテ 「よしはら心中 帝都万華鏡 秘話」鳩かなこ/著。今 市子/イラスト。定価:本体600円(税別)
鳩かなこ先生の大正ロマンの世界が、ふたたび帰ってきました!一度ハマったら抜け出せない……そんな、ねっとりと絡みつくような大人の恋物語。ほかでは決して読めない、この濃厚でエロティックな世界をたっぷりご堪能ください! 今市子先生による美しすぎる(!)イラストも絶品です。ぜひチェックしてみて!!
主な登場人物
横山夏洋(よこやま なつみ)
吉原遊郭(よしわらゆうかく)の東雲楼(しののめろう)に育った長男。大きな店の跡継ぎで、進学するかどうか迷っている。一見にこやかで愛想がよいが、根が薄情。久助以外の人間は、たいていどうでもよいと思っているふしがある。
横山夏洋(よこやま なつみ)
永井久助(ながい きゅうすけ)
永井久助(ながい きゅうすけ)
東雲楼の奉公人。物心つく前に引き取られ、夏洋や明里とともに育つ。家中のものから夏洋のことを任せられていて、自身は夏洋にいつも振り回されていると思っている。無口で律儀。仕事などでは聡(さと)い反面、人の感情の機微に疎(うと)いところがある。
明里(あけさと)
生え抜きの花魁(おいらん)で、夏洋や久助とは兄妹のように育った。はっきりとした物怖じしない性格ながら、情に厚い。遊女の恋は遊びだと鼻で笑っていたが、自らもどうしようもない恋情に陥っていくことになる。
明里(あけさと)
土岐善仁(とき よしと)
夏洋の中学の同級生。もとは旗本の家柄だったことを誇りにしている。父が出奔中で、苦労して育った。優しげな容貌(ようぼう)で社交的。学校で敬遠されていた夏洋と、親しい仲だった。
ストーリー
大正時代の帝都。女たちがひしめき合う吉原遊廓の家に育った横山夏洋は、家業を継ぐか一高に進学するかどうかで迷っていた。そんなとき、今までずっと近くで世話をしてくれていた久助の恋の噂を耳にし、動揺している自分に気づいて、嫉妬心に苦しむことに……。
鳩かなこ先生の今回の作品への思いをちらっと教えていただきました!
彼らの日常の中で、夏洋や久助がどういうふうに係わり合い影響し合っていくのか、読んでいただけたら幸いです。描かれている人々の、変質したり、成就したり、失われていたりする感情の来し方行く末を、読んだ方々それぞれに想像していただけたらと願っています!
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