氷川一歩先生×担当編集 へっぽこ対談
祝!「幻獣王の心臓」音声ドラマスタート記念
- 氷川一歩(以下/氷川) とうとう完成しましたねー! いやー、うれしい……感無量です……。
- 担当編集(以下/担当) といっても、この対談をしている今は、たった今収録が終わりましたーというタイミングなので、完成バージョンは我々もまだ聴いていないわけですが……。
- 氷川 いやもう、目の前でステキすぎるキャストの皆さんがナイスすぎる演技をしてくださっただけで、自分的にはこのまま成仏できてしまう勢いですよ。
- 担当 まだ死なないでくださいよ!? というか、これから出る予定の『幻獣王の心臓』第3巻の原稿をちゃんと校了してからにしてください!!
- 氷川 ちょ、さりげなく鬼発言にもほどがあるし……。えー、幻獣王第3巻、サブタイトルは「常闇(とこやみ)を照らす光」となりました(宣伝)。
- 担当 はい。刊行はもうちょっと先ですが、今回の音声ドラマを聴いてからお読みいただきますと、楽しさがぐぐっと増すのではないかと思います! よろしくお願いいたします!(重ねて宣伝) ところで氷川さん、収録に立ち会ってみての感想、いかがですか?
- 氷川 感想……キャストの皆さんしゅごい……って、小学生並みの感想しか出てこないんですけど、どうしたらいいデスカ……。
- 担当 すごーい、声優さんは演技が得意なフレ……いやすみません、なんでもないです。
- 氷川 (聞き流す)——えーと、真面目な話、自分の作品をドラマにしていただいて、声優さんにキャラクターの声を当ててもらえるなんてことが、生まれて初めての経験でしたので、もうそれだけでいっぱいいっぱいです。
- 担当 颯介役の岡本信彦さんは、男の子らしくりりしく実に高校生っぽくて「おお、颯介そこにいたのか!」って感じでしたね!
- 氷川 そうなんですよ、まさに颯介! 友人の介清(すけきよ)とSNSでやりとりしながらラーメン作るのとか、一人芝居でえんえんあほなことさせて、ほんとすみません……と思ってたのに、岡本さんの颯介がめちゃくちゃ自然で、かわいいやら男子っぽいやらで感動しました。
- 担当 奏役の貫井柚佳さんも、めちゃくちゃかわいかったですよねー。
- 氷川 かわいかった……! さすがご本人も猫ちゃんを飼われているというだけあって、あの(猫バージョンの)琥珀をいじりながら、うにゃうにゃ話しかけてるとこ、ものっすごく「あるあるあるー」という雰囲気でした。
- 担当 ですよねー! 琥珀は文句ばっか言ってましたが、あれは真剣にうらやましいシチュエーションですよ。かわいい女子に猫かわいがりされるとか、なんという……琥珀、幸せ者め。
- 氷川 ほんとそれ。そして、日野聡さんの琥珀! なにがすごいって、声だけで猫バージョンからイケメン男子になったことがわかってしまうという。かっこよすぎる……。
- 担当 あ、いま変身した! って、アフレコの声だけでわかりますもんね。
- 氷川 もちろん猫バージョンの琥珀も偉そうで美声で最高なんですけど、人間バージョンでさらに艶っぽさが増しましたよね。びっくりした……。
- 担当 奏とのやりとりのときの、猫声(奏には、この音声ドラマの時点では琥珀の声は聞こえていないのです)バージョンも最高でしたよ。
- 氷川 うにゃっ! とかね……。かわいかったですよね。コーフン状態の猫声……。実はそれを聴きたくてシナリオであのシチュエーション書きました、私。
- 担当 結構なものをありがとうございました(合掌)。
- 氷川 さすがというかなんというか、お三方ともすぐに役のイメージをつかんでいただいて、もう演技がカンペキすぎて、収録があっという間に終わってしまったのが……ありがたいながらもなんだか残念でなりません。もっと聴いていたかったです!
- 担当 でも、このあと1話ずつ、アップロードされていきますので、楽しみですよね。
- 氷川 すっっごく楽しみです。完成バージョンが「A−koe」さんにアップされたら、何度も聴きたいと思います。皆さんもぜひ楽しんでください。
- 担当 はい。そして、音声ドラマで初めて『幻獣王の心臓』を知った皆さんは、ぜひ原作の文庫も読んでくださいね。
- 氷川 あっ、それが大事でした! 皆さん読んでください。よろしくお願いいたします!