ヒストリカルロマンの名手!
榛名しおり先生のため息の出るような美しい物語
著者からのコメント
■榛名しおり先生より
『マリア ブランデンブルクの真珠』
魔法も使えない転生もしない(笑)姫様でもない主人公が過酷な運命にもてあそばされた時、「どう、自分らしく生きるか」散々に迷いながらも懸命に進む姿が、みなさまの心に寄り添いますよう。
なお、電子版の『マリア』は、カバーイラストは初版(1996年)そのままですが、本文は講談社F文庫版『マリア』(2005年刊行の十数ページ加筆版)にそっくり改まっております。F文庫版を読み逃した方、ぜひこの機会に電子で!
『マゼンタ色の黄昏 マリア外伝』
年端もいかぬ令嬢がハプスブルク家から嫁いできた日、運命のいたずらが彼女を一人の青年貴族と巡り合わせる。許されない恋の始まり。誇り高き彼女は、この恋心を必死に封印する。
禁じられた恋はロマンスの王道ですが、真面目な二人の恋の道行きは、最後の最後まで書いていてきつかった。やや重めのヒストリカルロマンスをお求めの方におすすめです。上記『マリア』の前日譚であり、『マリア』に残された謎解きもできます。
『ブロア物語 黄金の海の守護天使』
運命の恋に憧れるレイチェルは伯爵の妹で、考えは浅いが即行動できる天真爛漫すぎる美少女。一方、ジェシカは皆に重宝がられる聡明な侍女。自分の気持ちに素直に行動できず、後悔したり落ち込んだり。そんな二人の前に現れるイケメン騎士たち。
しかし榛名しおりの書くものがすんなりハッピーエンドを目指すわけもなく……。比較的軽め(あくまで当社比・笑)な中世ヨーロッパ初恋ロマンス。甘酸っぱい気持ちになっていただければ嬉しいです。
『王女ベリータ ~カスティーリアの薔薇~(上)』
修道院にひとり幽閉されている王女ベリータ。「誰も、信じてはなりません」という王妃だった母の言葉が彼女を孤独の底に封じ込めている。突然現れた二人の青年騎士により、否応なしに王位継承権の争いの渦に投げ込まれ……。
数多くのツンデレ君たちとタッグを組んできましたが、青年騎士の彼こそ榛名史上最強ではないかと(笑)。利発な王女とツンデレ青年騎士のこじれた関係は、下巻に向けてさらにややこしくもつれ……。
『王女ベリータ ~カスティーリアの薔薇~(下)』
王位継承争いに巻き込まれたベリータは万事休す。一通の手紙を恋しい騎士アロンソに託す。ところが思わぬ展開になり……。
三角関係というものは泥沼→修羅場が定番なのに、いったいどうしたことでしょう。なんでこうなる? からりと乾いたこの三角関係を、ぜひぜひ楽しんでいただきたい(私はけっこう楽しみました・笑)。
『女伯爵マティルダ カノッサの愛しい人』
まだ幼い、トスカーナ伯爵の末の姫マティルダ。度重なる不幸と陰謀により、ついにトスカーナ伯爵領を相続することに。修道士イルデブランドの支えもあり凜々しい女伯爵(コンテッサ)に成長していくものの、過酷な運命は、さらなる試練を二人に与え続け……。
小難しい史実はいさぎよく読み飛ばしていただいてOK(笑)。禁じられたロマンスにドキドキしながら、トスカーナにいるような気分になっていただければ嬉しいです。
著者からのコメント
■伏見咲希先生より
こんにちは、伏見咲希(ふしみさき)です。
続きを読む
『事故物件幽怪班 森羅殿へようこそ』は、森羅殿(各務コーポレーション不動産部苦情対策課処理係特殊班)のチーフでオトコマエ美女の高村恭子と、知性派メガネ男子・坂城桂、意外と女子力高めな新人の槇良実が、花屋の漣蓮之介(レンさん)を盛大に巻き込みなが〝この世ならざるもの〞を相手に問題を解決していくお話です。
身勝手で未練たっぷりな死霊、完全にストーカー化した生き霊、ましてやそこに乗じて悪さをする悪霊には鉄拳制裁ではなく……容赦なく祓い、家族を思い図らずも残ってしまった霊には、優しい導きを……と、話は展開していきます。更に、『逢魔ヶ刻のささやき』では超大物が登場したり、レンさんの秘密にちょこっと触れたり、式神のトラが活躍したりと物語は進んでいきます。
ちょっとホラーあり、ほのぼのありな『森羅殿へようこそ』をお楽しみいただけると嬉しいです。
■音中さわき先生より
ホラーものがとても好きで、事故物件のお話なども大好物なので、お仕事のご依頼をいただいたときは嬉しかったです。
すこーし怖いけれど、登場人物がみんないきいきとしていて素敵なので、カラーもモノクロイラストも、楽しく描かせていただきました!
閉じる