講談社BOOK倶楽部

ホワイトハート X文庫 | 今月のおすすめ

吉田 周先生初登場!?

氷闘物語 銀盤の王子 吉田 周/著 池上紗京/イラスト 定価:本体600円(税別)

吉田 周先生初登場!?

吉田 周先生がホワイトハートに初登場!これを記念して、氷闘(リョート)と呼ばれる氷上の競技と、王子の熱いロマンスを描いた吉田先生の素顔に迫ります! 吉田 周先生 インタビュー

尊敬する作家さんはいらっしゃいますか?また、好きな本や漫画を教えてください。 敬愛する作家は司馬遼太郎さんと池波正太郎さん。名作少女漫画の大人買いにハマっていますが、最近、もっともシンパシーを感じたのは、はるな檸檬さんの「ZUCCA×ZUCA」です。

「ZUCCA×ZUCA」は宝塚ファンの日常を描いた漫画ですね。吉田先生は、熱烈なフィギュアスケートのファンなんですよね。 狂おしいまでのファン魂の数々に打たれました! 特に3巻「ディナーショー⑧」のくだりは、観戦チケットもしくはアイスショーチケットに置き換えて読めば、シンクロ率100%です!

フィギュアスケートで憧れている選手はいらっしゃいますか? 浅田真央選手!真摯な競技姿勢と飽くなき向上心! 生き様が侍より侍で痺れます! 本気で語るとちょっとヤバイレベルになりそうなので、これくらいにしておきます(笑)。

作品や登場人物のアイディアは、どんなところからヒントを得ましたか? 架空の世界で王子様にフィギュアスケートをやらせるという発想は、アイスショー「THE ICE」を観に行った時に思いつきました。演出が本当に素敵なショーなので、夢心地だったのかもしれません。

「ここが書きたかった!」というお気に入りのシーンは? やはり、プログラム描写。 フィギュアスケートファンなら誰もが一度は考える「自分が観たいプログラム」を形にしてみたかったので。

では、今回の作品で苦労した点は? 説得力のある口説き文句を考えることでしょうか。まるで達成できていない気もしますが……。

では、登場人物で一番のお気に入りは? 書くのが楽しかったのは、王太合ヒルベルタ。何も考えずに書けたのが、ロジオンの従者マティアス。書くのがしんどかったのが、ロジオン。

そんな吉田先生の理想の男性像は? 映画「ザ・ロック」と「グラディエーター」が好きで、特に「ザ・ロック」は不動の一位。ショーン・コネリー演じるジョン・パトリック・メイソンは理想の男性の具現化。軽薄かつシニカルなジョークで相手を煙に巻き、決して本音を探らせない……そういう男になってみたい!

今後、どんな作品を書いてみたいですか? 次は、リアルスポ魂のフィギュアスケートものを書いてみたいです(笑)。

読者のみなさんへメッセージをお願いします! 小学生の頃よりフィギュアスケートが好きで、試合やアイスショーに足を運ぶうち、気が付いたらこのお話を書いておりました。人生は旅ですね。あれやこれや、いろいろやり過ぎていて、皆様が思い描くフィギュアスケートとはかなり違うかもしれません。手に取ってくさだった方々が「何じゃこりゃー!」と叫んだらどうしようと大いに心配しつつも、少しでも楽しんでいただければと切に願っております。

スケート愛にあふれる吉田先生のデビュー作 『氷闘物語 銀盤の王子』をどうぞごらんください!