《首相官邸HPより》 この物語の舞台となる「首相官邸」は、簡単に言えば、総理大臣が仕事をする場所だ。だが、一言で「総理大臣の仕事場」と言っても、政策の実行から法案や予算案の作成、外交など、多岐にわたる膨大な仕事を総理一人でこなせるはずもなく、官邸では総理の仕事をサポートすべく、多くの人たちが働いている。
「総理大臣秘書官補」も、そんな首相官邸で働く国家公務員。政権によってその人数は異なるが、総理大臣には5人以上の秘書官がつく。そしてその秘書官に付き従い、文字どおり「補佐」するのが、「秘書官補」の仕事だ。「総理の秘書の秘書」と考えればわかりやすいかもしれない。
外務省や財務省など、各省庁の官僚が出向する形で秘書官補の任につく。その多くが30歳代の若手課長補佐クラス、いわゆる「エリート官僚」といわれる人たちだ。
そんな彼らの主な仕事は、各省庁との連絡、調整だ。その中でももっとも重要な仕事の一つは、総理の国会答弁案の作成に関わることだろう。各省庁が作成する答弁案をチェックした上で、作成した省庁と連絡を取り、内容の確認や表現の精査、答弁に説得力を持たせるために追加すべき添付資料などについて協議する。最終的に答弁を審議するのは秘書官なのだが、その審議がスムーズに進むように、各省庁と連絡調整し、答弁をブラッシュアップする仕事である。また、総理の外国首脳との会談での発言内容や、スピーチの作成などにおいても彼らは重要な役割を果たす。
政治や外交の表舞台に「総理大臣秘書官補」が出てくることはないが、一国を動かす総理を支える重要な仕事をこなす彼らは、まさに「縁の下の力持ち」といえるだろう。
以上、「総理大臣秘書官補」についての説明でした。でも、この『首相官邸の不埒な恋愛主導』はあくまでフィクション。作中で活躍する秘書官補たちも、とても官僚とは思えぬ(失礼!)イケメンぞろいなんです!