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ホワイトハート X文庫 | 今月のおすすめ

『ぼくと執事と婿候補』完結記念 岡野麻里安先生が厳選 穂波ゆきね先生カバーイラスト傑作集 2004年に発売された『薫風-KUNPU- 鬼の風水外伝』以来、岡野&穂波コンビが世に送り出してきた作品は、最新刊の『キスと執事の誓い ぼくと執事の婿候補』で、なんと31作目。 どれも忘れがたい美しいカバーイラストに彩られた作品ばかりですが、今回はそれらの中から岡野先生のお気に入りをピックアップ、貴重なカバー原画を公開しちゃいます。
『鬼の風水』外伝
岡野先生の「推薦文」
外伝一作目の篠宮薫(しのみやかおる)と筒井卓也(つついたくや)です。薫といえば、藤の花。いかにも『鬼の風水』らしい表紙で、お気に入りです。
岡野先生の「推薦文」
外伝最終巻。「蜜月」というテーマのせいか、いつもより甘い雰囲気の薫と卓也です。からみあった指が素敵。
『少年花嫁(ブライド)』シリーズ
岡野先生の「推薦文」
松浦忍(まつうらしのぶ)と御剣香司(みつるぎこうじ)です。忍の鎖骨と細い首が色っぽいです。穂波先生の表紙はどれも好きなんですが、そのなかでも一番好きなのがこれ。幻想的で美しいですね。こんなに綺麗な表紙なのに、本文では河童や鯰(なまず)の精がうろうろしています。
岡野先生の「推薦文」
松浦忍と御剣香司と鏡野綾人(かがみのあやと)。めずらしく三人がそろいました。冬の物語らしい、透明な雰囲気の一枚です。本文中の香木猫(こうぼくねこ)を抱っこする綾人のイラストは、特にお願いして入れていただきました。
『桃花男子』シリーズ
岡野先生の「推薦文」
小松千尋(こまつちひろ)と尾崎櫂(おざきかい)です。お中華ふうの異世界で、しっとりしたムードの二人。触れそうで触れない、もどかしい手の表情がたまりません。これも大好きな表紙の一つです。このシリーズで、穂波先生が髭部(ひげぶ)だということを知りました。おかげで、セクシーな髭キャラの李姜尚(りきょうしょう)の出番が若干、増えたかもしれません。
  • 『桃花男子』シリーズ
『接吻両替屋奇譚』シリーズ
岡野先生の「推薦文」
八雲泉(やくもいずみ)と諏訪雪彦(すわゆきひこ)と白猫急便です。よく見ると、背景にも猫の足跡が……。本文中の「トリプル貧乏」のイラストは、死ぬほど笑いました。
岡野先生の「推薦文」
泉と雪彦です。遠野が舞台の物語。後ろに千両箱の馬も走っています。本になった時は文字でつぶれてしまったんですが、手足の生えた野良小判がきゃわきゃわしていて可愛いです。穂波先生が描いてくださる妖怪たちも大好きです。
『ぼくと執事と婿候補』シリーズ
岡野先生の「推薦文」
夏目潤(なつめじゅん)、二階堂貴明(にかいどうたかき)、千早(ちはや)の三人。穂波先生のピンクの色づかいが好きです。『桃花男子』の一巻も夕焼け空が綺麗でした。『少年花嫁』一巻の紫がかった濃いピンクも好き。ちなみに、『ぼくと執事と婿候補』シリーズは、表紙に本文にちなんだ花が使われています。一巻は桃の花、二巻は薔薇、三巻は百合、四巻はベルガモットです。
  • ぼくと執事と婿候補
キスと執事の誓い ぼくと執事と婿候補
最新作『キスと執事の誓い ぼくと執事と婿候補』もよろしくお願いします!
  • 岡野麻里安/著
  • 穂波ゆきね/イラスト
  • 定価:本体660円(税別)