『太陽と月の邂逅 ハプスブルク夢譚』は19世紀末の中欧が舞台の物語。主人公のレオポルトとマクシミリアンはオーストリア・ハンガリー帝国の軍人という設定です。19世紀末のヨーロッパといえば、民族運動が盛んになり、オーストリア・ハンガリー帝国も多くの独立運動の火種を抱えていました。もちろん、この小説はフィクションですが、「流離(さすら)いの皇妃」といわれたエリーザベトや、「狂王」ルートヴィヒ2世、さらには、「マイヤーリンク情死事件」で知られるルードルフなど、歴史上に実在した人物も登場します。彼らのことを知っていれば、より深く『太陽と月の邂逅』を楽しめるかもしれませんよ!
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