STORY
定価:本体690円(税別)
すごくおいしそうで、食べちゃいたくなる。
亡き父の跡を継いで、人気洋菓子店『パティスリーイナバ』のオーナーパティシエを務める、稲場英一(いなばえいいち)。店舗の入る複合施設の周年祭企画として、同じフロアに店を構えるショコラティエ・高科(たかしな)と、コラボ商品を開発することになってしまう。端整な顔立ちと繊細な商品で人気を集める高科に消極的な英一。だが、打ち合わせだと強引に誘われ、慣れない酒を飲んだ翌朝、目覚めれば高科の腕の中で――!?
定価:本体690円(税別)
亡き父の跡を継いで、人気洋菓子店『パティスリーイナバ』のオーナーパティシエを務める、稲場英一(いなばえいいち)。店舗の入る複合施設の周年祭企画として、同じフロアに店を構えるショコラティエ・高科(たかしな)と、コラボ商品を開発することになってしまう。端整な顔立ちと繊細な商品で人気を集める高科に消極的な英一。だが、打ち合わせだと強引に誘われ、慣れない酒を飲んだ翌朝、目覚めれば高科の腕の中で――!?
初版限定 書き下ろしSS 「寝起きのレシピ」より
泡立てた直後の生クリームのような甘く優しい空間に沈んでいた意識が、ゆっくりと引き上げられていく。名残惜しさを覚えつつ、稲場英一は、静かに目を開けた。
英一のすぐそばで眠っていた高科満典も……
……続きは初版限定特典で☆
『パティシエ誘惑レシピ』刊行記念
藍生 有先生 初登場スペシャルインタビュー!
藍生 有先生がホワイトハートに初登場です! 読者の皆様にご挨拶をお願いします。
藍生 有(以下藍生) ホワイトハートさんでははじめまして、藍生 有(あいおゆう)です。昔から読ませていただいていたホワイトハートさんから本が出せて光栄です。
作品はその時に書きたいものを書かせていただいているのですが、今回はその中でも特に好きなライバル関係にある二人の話となりました。お手に取っていただけると嬉しいです。
本作『パティシエ誘惑レシピ』の見どころの紹介をお願いします!
藍生 書いたのはかなり前ですが、その時からテイスティングシーンを書きたくてたまらなかったことを覚えています。食べることのエロティックさを出したくてこだわりました。
先日、実際にチョコレートのテイスティングをしてきたのですが、感覚をそこに集中させるのはとても無防備な行為だと再認識したところです。テイスティング自体は難しかったです。
キャラクターの性格としては、どちらも仕事に対して真摯であるという根本的な部分が共通しつつも、逆方向に進んでいる二人なので、「仲良くケンカしな」と思って書きました。
パティシエ、ショコラティエと、文字だけで甘い空気です。この職業を選んだきっかけは?
藍生 好きな職業だからです! ものを作る職人が好きなのですが、その中でも食に関係する仕事が好きでたまらなくて。まだまだ書き足りないので、これからも書いていきたいです。
特に、英一の弟・真二(しんじ)は兄とまた別タイプのパティシエなので、そういう人物像も掘り下げたいです。
先生がおすすめするスイーツや、本作の執筆のお供があったら教えてください。
藍生 スイーツコンシェルジュなのでいろいろとスイーツをおすすめしたいのですが、長くなってしまうので、今の一押しをあげると、パフェです。ブームが続いていてお店も増えていて食べる機会も増えました。季節のフルーツや定番等、いろいろと種類がありますが、大事なのはお店でしか食べられないライブ感だと思ってます。テイクアウトもいいですが、ぜひお店で。
執筆追い込み中はおなかがいっぱいになったら困るので、昼食をとらずにグラノーラをつまんでいます。パティシエやショコラティエが作るグラノーラはおやつとしても満足度が高いです。手を汚さないように箸で食べているのでおしゃれ感がまったくないですけども。
この本を読んでいただく時のお供には、エクレアをぜひ!
読者の皆様へメッセージを!
藍生 今回の本編「パティシエ誘惑レシピ」は、過去に雑誌掲載されたものです。その当時から書籍化をお待ちくださっていた方、お待たせしました! 皆様の応援のおかげでこんな素敵な形で読んでいただけることとなりました。初めて手に取っていただいた方も楽しんでいただけると幸せです。蓮川 愛(はすかわあい)先生のイラストがどれも素敵で眼福です。
著者からみなさまへ
生真面目なパティシエと俺様ショコラティエの「体から始まる」お話です。出てくるものは甘いですが、二人の関係は糖度低めからスタート。ライバル店で性格も正反対な二人の関係が、どうなったら甘くなるのか。その過程を読んで確かめていただけると嬉しいです。秋の夜長、スイーツと共に楽しんでいただけますように。おすすめはエクレアです!