『月と太陽の巡航 欧州妖異譚20』刊行記念
篠原美季先生 スペシャルインタビュー!
「欧州妖異譚」シリーズがついに20作目を迎えました!
篠原美季(以下篠原)大好きなシリーズなので、とにかくハッピーです。ゆえに、応援してくださっている方々に感謝の気持ちでいっぱいです。さらに、まだまだいくらでも書きたいと思っています。
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「英国妖異譚」から始まり、長いシリーズになりました。書き始めた頃と今で、登場人物に対する思いに変化はありましたか?
篠原 特にないですね。愛しさが募るくらいでしょうか。たぶん、私にとって彼らは、サザエさんやドラえもんと同じで、いてくれるだけでいい存在なのだと思います。
長く続けるうえで楽しいところ、難しいところがあれば教えてください。
篠原 楽しいところは、いくらでも伏線を張れて、拾い放題なところです。短いシリーズだと、もっときちっとしないとダメなので。
難しいところは、年とともに色々と忘れてしまうことですね。しかも、確認するにも巻数が多いから読み返すのが大変で、時々、妖異譚の辞書があればいいのにと思います(笑)。ま、単純に、私の管理能力の問題なんですけど。
シリーズが始まった頃のご自身に、現在の篠原先生がかける言葉があるとしたら?
篠原 続いてるよ~。良かったね~。
このシリーズを執筆するときにはこれ! という必需品はございますか?
篠原 執筆時全般だと、コーヒーとか紅茶とか甘すぎないロリポップとかチョコとか、あと仕事用に自分で作ったブレスレットなどそれなりにあるんですが、「妖異譚」に特化するとなると、一つだけ、以前、差し入れで頂いたキャラ入りのマグカップでしょうか。視覚に訴えてくる日用品なので、使いやすくてしかも想像力に刺激を与えてもらっています♪
ずっと読み続けたい「妖異譚」シリーズです。今後シリーズ内で書いてみたい題材などあれば教えてください。
篠原 そろそろ悪魔との対決も考えないといけないのですが、「欧州妖異譚」を始めた頃とは違う展開になりそうなので、もう少し自分の中で様子をみようかなと思っています。
他にはパリを舞台にした謎解きゲームなんかも面白そうですし、せっかく欧州なので、まだ行っていないオーストリアとかチェコとか北欧なんかを舞台にするのもいいかもしれません。ただ、書いたことのない国を書くには、調べ物が倍増するので、なかなか手がでないんですけど……。どこか実際に取材して書けたら、楽しいでしょうね~。あと、アメリカも超常現象の宝庫なので行ってみてもいいし。
刊行を記念したサイン会も開催です!
篠原 そうなんです。去年もやっているので、「またかい!」と思われてしまうかもしれませんが、今回はいつもとは違うスペシャルなものにしようと思っているので、お時間が許す方は奮ってご参加ください。ぜひ一緒にハッピーアワーを過ごしましょう♪
作品を愛してくださるファンの皆様にメッセージをお願いいたします。
篠原 冒頭にも申しあげましたが、こうしてユウリたちに命を与え続けられるのは、作者である私や刊行までに尽力してくださる出版社側の方々はもとより、シリーズを応援することで支えてくださっているみなさんがあってのことですので、本当に感謝しています。これからも続けられる限り続けていきたいと思っているので、よければ今後も応援してください。
ありがとうございました!
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著者からみなさまへ
「欧州妖異譚」になって、早20冊目! それに相応しい、華やかな一冊になったのではないかと思います♪ 感謝とともに――。