シリーズ最新刊『フェロモン探偵　監禁される』は、センセーショナルなタイトルですね！　このタイトルに決まった経緯は？
丸木　今までとちょっとタイトルの法則を変えようという案が出まして。わかりやすく最初にフェロモン探偵と出して、サブタイトルをどうしようかという話になりました。今までの雰囲気を保ちつつ、シリーズものとしてわかりやすくなったと思います。

「フェロモン探偵」シリーズは、今作でひとつの山場を迎え、今後の展開もとても気になります。これからの映と雪也はどうなるのか、拓也を含む脇キャラたちにも、どんな展開が待ち受けているのか。ちらりとでいいので、教えてください。また、映と雪也でこういうお話を書いてみたい、という構想などがありましたら……。
丸木　映のひとつの秘密が明かされ二人ともラブラブに……という展開ですが、まだ設定だけで書いていないものだらけなので、そこを進めていく形になるかな？　と思います。たとえば、雪也の過去、映の元婚約者、家の問題等々。映と雪也の話は、今度は映のほうが記憶喪失になっても面白そうですね。本人たちにとってはまったく迷惑でしかない思いつきですが。

『電子オリジナル　裏フェロモン探偵　映と龍二と雪也』は、ツイッターの投票で内容を決めるというスタイルを取りました。日々読者の皆さまが投票されていく過程を編集部もわくわくしながら見ておりましたが、先生はどんなお気持ちで見ていらっしゃいましたか？
丸木　「これに票が集まるだろうな～」とは思っていました。予想通りそれがいちばんでした。反対に、ないとは思うけどこれになったらどうしよう、という項目も正直ありました。具体的に言うと映と拓也の云々ですが……大罪のような気がして……。

皆さまの投票の結果、「3P!?　雪也＆龍二が映を攻める！」に内容が決定しましたが、選ばれなかったほかの３つ「新婚編」「兄弟もの」「初体験」も、とても気になる内容です。いつかどこかで見られる可能性は？
丸木　どうでしょう？　お遊び企画ですので、そう頻繁にやるのも遊び過ぎという感じがしますね。当分はないかと思います。あとやっぱり大罪は書くのに躊躇します……できれば遠慮したい……。

「裏フェロモン探偵」、ご執筆はノリノリでしたでしょうか？　それとも……？
丸木　私は自分の作品でパロディを書いたことがないので戸惑いと新鮮さの両方がありました。ゲームシナリオのように枝分かれしたエンディングのひとつと思えばいいのかな？　という気持ちで、本編では絶対に有り得ないお話なので、それはそれでやり切ろう、と集中して一気に書きました。楽しんでいただけたらいいのですが……。

最後に、読者の皆さまにメッセージをお願いします！
丸木　いつもありがとうございます。ここまでこのシリーズを続けてこられたのも、読んでくださっている皆さまのおかげです。新しいステージに入っていくところですが、またしばらくお付き合いいただけたら幸いです。これからもよろしくお願いいたします。

ありがとうございました！

◆相葉キョウコ先生　スペシャルインタビュー◆

「フェロモン探偵」シリーズになくてはならない相葉キョウコ先生です。「フェロモン探偵」シリーズの装画で特に気をつけていらっしゃることはありますか？
相葉キョウコ（以下相葉）　映をいかに魅力的に映らしく描けるかです。若く見えたり年相応な振る舞いをしたりフェロモンをまき散らしたり、本人に自覚が無くとも周りにはそう見えているのだろうな～と想定しながら作画しています。

これまでの「フェロモン探偵」シリーズのイラストの中で、お気に入りの一枚があったら教えてください。その理由もぜひ！
相葉　１作目『記憶喪失男拾いました　～フェロモン探偵受難の日々～』の表紙です。スタート地点ということもあり、キャラクターデザインや内容も考慮しつつ、これから活躍していくキャラクターのことを試行錯誤しながら描いた思い出の一枚です。

制作スタッフを除くと、相葉先生は「フェロモン探偵」の一番最初の読者ですね！　今回の『フェロモン探偵　監禁される』のご感想を教えてください。ネタバレしない程度に♥
相葉　私の好きな性癖にドンピシャ！　という感じでしょうか（笑）。元々雪也はそうだとは思うのですが、サイコパス属性のある攻めが大好きなので今回は……凄いですよ……！

カバーイラストの背景に、いつも登場するお花が綺麗ですね。こちらは丸木先生のリクエスト？　それとも相葉先生のオリジナル？　花を選ぶ基準などがあったらぜひ！
相葉　私が独断で（お伺いは立てますが）決めています。途中からではありますが、その都度ストーリーの要になりそうな単語が花言葉になるものを選んでいるつもりです。

読者の皆さまにメッセージをお願いします！
相葉　長編の小説挿絵は初なのですが、長くキャラクターと付き合っていくうちに私も新たな発見が沢山あります。挿絵担当として、一読者として、毎回とても楽しく参加させて頂いております。映と雪也、またその愉快な仲間たちのやりとりを思い浮かべたり情景を想像するお手伝いが少しでも出来れば幸いです。

ありがとうございました！

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