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精霊の乙女 ルベト 運命の人

相田美紅/著 釣巻 和/イラスト 定価:本体690円(税別)

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STORY

精霊の乙女 ルベト 運命の人 定価:本体690円(税別)

すべての出会いは、この奇跡のために。

王宮の奥深くに幽閉された恋人・ニグレトを救出し、一緒に村へ帰ることを望むルベト。祖国を再興するため、玉璽(ぎょくじ)を取り戻したい王子アレク。そして尚(しょう)王・玄柊(げんしゅう)を宦官たちの策謀から守りたい馬董(ばとう)。三人は、それぞれの目的のために、力を合わせることを約束した。賓客が集まる五十年に一度の「五陽の儀」当日、宦官が反乱を起こし、王宮は火の海と化す。だがルベトの歌と踊りが奇跡を呼んだ!

著者からみなさまへ

「精霊の乙女 ルベト」シリーズ最終巻です! 今回の試練は、王宮に渦巻く陰謀です。宦官の企みに利用されようとしているニグレト。それを阻止したいルベトですが、尚の重要な儀式の最中、異変が起こり……。訪れる最大の危機に、どうなることかと自分でもハラハラしながら書きました。王宮に迫る災いの影、駆けるルベト、それぞれの恋の決着。読後には、爽やかで少し切ない気持ちになってもらえれば嬉しいです。どうぞよろしくお願いします!


Interview

「精霊の乙女 ルベト」シリーズ完結記念
相田美紅先生 スペシャルインタビュー!


1年ぶりのご登場となりました。まずは近況&ご挨拶をお願いします 。
相田美紅(以下相田) お久しぶりです! 相田美紅です。また、ここでみなさまにご挨拶できて嬉しいです! 夏は少しバタバタすることが多かったので、秋はぶらりと喫茶店めぐりしたり、河川敷を散歩したり、大きいお風呂に行ったりしたいなぁ~なんて思っています。

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この「ルベト」シリーズも3作目。ずばり、今回のお話の見どころは?
相田 シリーズ3作目、最終巻です! 宦官たちの陰謀からニグレトを守りたいルベト、玉璽を欲するアレク、悪事を働く宦官を摘発したい馬董、ニグレトを利用しようと企む宦官たち。この四者の思惑に、尚に因縁のある国が絡んできて……という、最大の危機が主人公たちを襲います。今回のお話の見どころは、尚の王宮に起こる混乱、ニグレトのために奔走するルベト、そして一番は……ここはあまり詳しく言うとネタバレになるので、言えません~!

ここは特にこだわりました、というエピソードはありますか?
相田 本作のタイトルにもなっている、5章「精霊の乙女」と、6章「運命の人」には、ルベトとニグレト、そしてアレクのかっこいいシーンを詰め込みました! 馬董の奮戦も、書いていて楽しかったです! どうぞ、ご期待ください!

読者の皆様へメッセージをどうぞ!
相田 「精霊の乙女 ルベト」シリーズ1作目の刊行から2年。長らくお待たせしましたが、このたび、無事に最終巻を発表することができました! こうして、ここで皆様にご挨拶できること、ほんとうに嬉しく思います。1作目では世間知らずで頼りなかったルベトですが、何を学んで成長し、物語はどのような結末を迎えるのか。ぜひ、見届けていただければと思います!

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special story

書き下ろしSS

『精霊の乙女 ルベト 運命の人』番外編
「双飛(そうひ)の翼無きも」
相田美紅

 深夜、始禁殿(しきんでん)に、幽霊の奏でる二胡(にこ)の音が響く。
 始禁殿を守る守備兵の間で、そのような噂が流れだしたのはつい最近のことだ。
 王族の居殿が並び立つこの宮に、楽師がひとりもいないとは言えない。だが、少なくとも、始禁殿には楽師はいないはずである。にもかかわらず、深夜、女の声のような、か細く張り詰めた旋律が寂しく虚空に響いている。
「俺も聞いたんだよ、その二胡の音を……!」
「ばかばかしいなぁ」
 力説する竜原(りゅうげん)を、馬董(ばとう)が一蹴する。
朱夏殿(しゅかでん)の談話室。

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