STORY
定価:本体800円(税別)
堂々完結! そして、新しい運命の扉が開かれる。
かすかに春の息吹が感じられるようになってきた季節。エリザベス・グリーンに心を奪われているナアーマ・ベイは、ある男から取引を持ちかけられた。赤いリボンを渡せば、巡り巡って彼女はお前のもとにやってくると。男は、その代わりにあるものを「ミスター・シン」の店に持っていくよう指示する。エリザベス、ベイは男の遠大な策略の駒だった。男の正体は果たして? そしてユウリは二人の危機を救えるのか!?
定価:本体800円(税別)
かすかに春の息吹が感じられるようになってきた季節。エリザベス・グリーンに心を奪われているナアーマ・ベイは、ある男から取引を持ちかけられた。赤いリボンを渡せば、巡り巡って彼女はお前のもとにやってくると。男は、その代わりにあるものを「ミスター・シン」の店に持っていくよう指示する。エリザベス、ベイは男の遠大な策略の駒だった。男の正体は果たして? そしてユウリは二人の危機を救えるのか!?
初版限定 書き下ろしSS
特別番外編「グラースの思い出」より
「ユウリ、危ない――」
警告の声が聞こえた時には、腕をとられて引き寄せられていた。
そんな彼らの脇を、一台の自転車が、かなりのスピードで走り抜けていく。
……続きは初版限定特典で☆
「欧州妖異譚」シリーズ完結を記念して、
篠原美季先生が「欧州妖異譚」シリーズ全25巻プレイバック!
「英国妖異譚」での衝撃的な終わり方からの復帰ということで、シモンとの再会場面をどう描くか、すごく悩みました!
悪魔のことを調べつつ、なんかよくわからないから、ひとまずちっちゃな悪霊に逃げた巻だった気が……。
ナタリー・ド・ピジョンという、実に手に馴染むキャラクターが出来上がった瞬間です♪
スティーブ・ジョブズ氏が亡くなった頃に書いた話で、ある意味、一時代を築いた天才への私なりの追悼の物語になったかも?
どうやらシリーズを長く続けてもよさそうだとわかり、ひとまず一旦悪魔を離れようと決めた巻だった気がします。
万年筆の展覧会を観に行って、単純に「万年筆の話を書きた~い」と思って書かれた物語です。
この巻から担当編集者が変わり、かなりドキドキの第一冊目でした。そして、いつになく可愛らしいタイトルになった!
古代ローマという、途方もない昔を描くのが、案外楽しかった巻でした。
ユウリが、アシュレイの動かし方というようなものを少しわかり始めた巻だった気がします。
10冊でほぼ一年を描けそうだと見当をつけ、そのタイミングで日本を舞台にした話を書けたらいいなと思った巻です。
一冊ごとにあまりに自由に書き過ぎていたら、さすがにシリーズとしての流れを作ったほうがいいと助言され、必死で考え始めた巻です。
シンボル図鑑のようなものを見ていて、「トリスケリオン」って面白いな……と思ったのが創作のきっかけでした。
「マルム マルム エスト」って、本当に呪文みたいですよね。思いついた瞬間に、ニヤリですよ♪
たまには、アシュレイを窮地に陥れてみようと思ったのに、彼には窮地も窮地にならないことがよくわかりました!
私の中では、いちおうシリーズの折り返しの巻という位置づけでしたので、私なりに鍵となる話を書きました。
「百年の秘密」というタイトルありきで始まった物語です。そして、ミモザを部屋に飾ったら、こんな物語ができちゃったという巻でした。
懐かしのセント・ラファエロにおいて、もはや伝説となっているユウリやシモンを描けて感慨深い一冊となりました。
古書をテーマにしたこの巻は、調べている段階から書き終わるまで、本当に楽しくて仕方なかったです。
「写字室の鵞鳥」に費やしたエネルギーがすごすぎて、若干燃え尽き症候群の中にあって苦労した巻でした。人間、適度な休みが必要と実感!!
20冊目のお祝いということで、とにかくゴージャスできらびやかな物語を書こうと思いました♪ そして生まれた「ベルジュ・ブルー」!!
ここでふたたび担当編集者が変わり、またもやドキドキの第一冊目でした。しかも、初の男性編集者で、さらに初アメリカン! 初めて尽くしの巻でした。
古代シュメールに挑戦したことで、骨組みを作る上で勉強になりましたし、同時に、ユウリやシモンの今後についても考え始めた巻でした。
10月にサイン会が決まっていたため、なんとしてもお祭り気分のハロウィンを書きたいと思って書きました♪
当初の予定より若干早いシリーズ終了に向け、まずは全巻じっくりと読み返し、おかげで、色々と考えさせられた巻でした。
自分も含め、まずは「お疲れ様」と言いたいです。そして、あらゆる方に「ありがとう」の気持ちを込めて書きました!!
著者からみなさまへ
こんにちは、篠原美季(しのはらみき)です。いよいよ、「欧州妖異譚」の最終回です! これで、ひとまず見納めとなる彼らの雄姿を、ご堪能あれ――!!