STORY
不思議な力を内に秘める理生が、否応なしに巻き込まれる新たな事件とは!?
不可思議な家庭の事情で、全寮制パブリックスクール「セント・ラファエロ」の第二学年に転入した理生(りお)が日本を離れてから三ヵ月が過ぎようとしていた。ある日、理生はクリスマスの飾り付けの中に「お菓子の家」を見つけて、「ヘンゼルとグレーテル」の物語に思いを馳せる。「ヘクセンハウス」――ドイツ語で言うところの「魔女の家」が、クリスマスの定番モチーフであることにまず驚き、それ以上に、その「魔女の家」に何か尋常でないものを感じて心をざわめかせる理生だったが……。
著者からみなさまへ
こんにちは、篠原美季(しのはらみき)です。『電子オリジナル セント・ラファエロ異聞 魔女の住む家』をお届けします。ただ、「魔女の住む家」と題しつつ、その問題をそっちのけにして、別のことで理生は右往左往しています(笑)。「問題はそこじゃないんだけど!」と叫びつつ、「たしかに、人間関係っていくつになってもややこしいもんだわさ」とプライベートを振り返りながら書きあげました。そのあたりをお楽しみいただけたらと思います♪